こんにちは!藤松です!!
花粉の飛散が悲惨な状況ですが、花粉症の皆様、いかがお過ごしでしょう?
先日、医薬品卸会社の方と、今年の花粉症シーズンでよく出荷されている点鼻薬の話になり、最近の売れ筋は「エリザス点鼻粉末」だと話されていました。
●エリザス点鼻粉末って?
エリザス点鼻薬といえば発売当時、1日1回タイプのステロイド点鼻粉末というのが売りでした。
使用方法が、ツインライザーなる専用容器にカプセルを入れ、そのカプセルを壊して粉を吸入するといった使用方法を、患者様に説明していた記憶があります。「カプセルは飲まないで下さいね!」と何回注意したことか(笑)
1日1回なのは良いのですが、毎回カプセルをセットして使用するというのが少々面倒・分かり難いということで、以前勤務していた薬局の門前耳鼻科の医師は、使用対象とする患者の選択が難しいと話しをされておりました。
そんな操作が面倒なエリザスですが、2012年6月に最初から粉末が容器に入っているタイプが日本新薬から発売されました!!
使用方法はリノコートパウダースプレー鼻用25μgとほぼ同じで、「クル→トントン→クル→プシュッ!!」といった使用方法です。
・・・擬音語だけではなんのこっちゃ分からないので、使用方法を以下のリンクで見てみて下さい。
エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用使用方法(外部リンク)
初めてご覧になった方も、「クル→トントン→クル→プシュッ!!」という表現に賛同して頂けたと思います(笑)
●エリザス点鼻粉末が人気なわけ!?
さて、今年エリザス点鼻粉末がなぜ人気なのか?
まず1点目として、1日の使用回数が少ないということでしょう。
現在発売されている、1日1回タイプのステロイド点鼻薬は、
・ナゾネックス点鼻液
・アラミスト点鼻液
・エリザス点鼻粉末
の3種類になっております。使用するのを少なくしたいという患者様では、1日1回タイプはやはり人気です。
2点目としては、粉末タイプのメリットが挙げられると思います。
液タイプの点鼻薬のデメリットとして、
・薬剤が鼻から垂れてくる
・口に薬が落ちてきて、苦い味がする
・鼻に刺激感(薬剤がぶつかる感じ)がある
・鼻閉が起きていると、薬剤が鼻の奥へ届かない
などがあります。
上記にあげたアラミスト点鼻薬、ナゾネックス点鼻薬は、1日1回の使用ですが、使用のタイミングで2回ずつ噴霧しなければいけないので、鼻から液が垂れてくる・口に薬が落ちてしまうといったことに不満を言う患者様が見られます。
粉末タイプの点鼻薬は上記のデメリットを改善しており、
・鼻から垂れてくることはない
・無味・無臭で、口に落ちることも無い
・鼻閉がおきていても、粒子が回り込み鼻の奥まで届く
となっております。
最初から薬が充填されているタイプで使いやすさが改善され、使用回数が少ないこと、粉末タイプのメリットにより、エリザスを選択される医師の方が多くなっているのだと推察されます。
個人的な意見ですが、粉末タイプは刺激感が全くないので、「使った感じ」が無いのが物足りないですかね(笑)
さて、次回は勉強会で学んできた内容のアウトプットを記載しようかなと考えております。また次回、お会いしましょう!!