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2013年8月12日

立ち上がる時の「よっこいしょ」は言ったほうが良い!?~動作時の掛け声~

こんにちは!藤松です!


先日患者様をお呼びしたときに、大きな声で「よっこいしょ!」との掛け声とともに椅子から立ち上がられました。どうやら無意識で発声したようで、言った後に恥ずかしそうにされていました。



立ち上がる時や重いものを持ち上げるときに、「よっこいしょ」「どっこいしょ」など微妙なニュアンスの違いはあるにせよ、掛け声をつけるといったことは皆様経験があることでしょう。



こういう掛け声を出して動作を行うことが、「なんだか年寄クサい」と言われ恥ずかしい思いをした経験もあるのではないでしょうか??



この患者様も「ついつい口癖で、言っちゃうのよね~」と照れ隠しも含めて話しておりました。


ですので私は、「いえいえ!掛け声は何か動作をする際の体の負担を減らすのに重要ですから、恥ずかしがらず声に出してください!」とお伝えしました!!


こういった論文がございます↓


反応動作時における自発的『掛け声』の影響 三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 55, 75-84, 2004-03-31
(外部リンク)

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<要約抜粋>

自発的掛け声が網様体賦活系や大脳の運動準備電位の活動水準を上昇させる可能性のあることが考えられる。

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つまり、動作をする際に掛け声を出すことで、「さぁ、筋肉が動くぞ!」と脳に指令がいくわけですね。


そうすることで、脳が筋肉を動かすという指令と実際の筋肉の動きが伴うので、掛け声なしで動作を行うよりも体への負担が減るというわけです。



これはアスリートの方々が実践しておりまして、体を動かす時に声に出すことで脳に指令がいき、パフォーマンスが向上されるというわけですね。



ですので、立ち上がる時に「よっこいしょ」と言ったことに「年寄クサい」と言われても、堂々と「これは脳科学的に実証されているのだよ」と言い返してあげましょう!!


・・・メンドクサい人だと思われる可能性はありますが、責任は持てませんのでくれぐれも自己責任で発言ください。


では!今回はこのあたりで終わりにしたいと思います!また次回、お会いしましょう!!