こんにちは!藤松です!!
東京都内で手足口病が大流行しているそうで、流行警報を出したそうです。
・東京都で手足口病が大流行、患者数が警報基準超え--手洗い&うがいで予防を!’(7/11 外部リンク)
・都内で手足口病”流行警報”患者の9割が子ども(7/16 外部リンク)
そもそも、手足口病ってなんなんでしょうか??
手足口病とは、7月頃に乳幼児を対象に流行る風邪の一種です。主な原因ウイルスがコクサッキーウイルス、エンテロウイルスです。
現状、この対象ウイルスを効果的に殺す薬・劇的に改善する薬というのはありません。自身の免疫で自然に回復するのを待つのみです。
今回は、症状から注意点を記載していこうと思います!!
①手足口病の症状
通常の風邪のように、発熱・喉の痛みが出ます。通常の風邪と違う特徴としては、手の平・足の裏・口内に痛みを伴う水泡(赤い水膨れ)ができるのが通常の風邪との見分け方ですです。この手・足・口に湿疹が出来るのが、手足口病の由来にもなっております。
全ての症状が出るわけではありませんが、乳幼児でこの時期(7月)に手・足・口に湿疹が出来ていたら手足口病を疑って良いでしょう。
②手足口病の原因は?
上記でも少々記載しましたが、
・コクサッキーウイルスA16
・エンテロウイルス71(EV71)
の2つのウイルスが主な原因となっております。他には、コクサッキーウイルスA6,A9,A10といったものが原因になります。
③手足口病の感染経路は?
イメージとしては、インフルエンザの感染経路と同じです。
・飛沫感染:感染者の咳・クシャミを介して、ウイルスを体内に取り込んでしまう。
・接触感染:感染者の糞・尿に混入しているウイルスに触れてしまう。
・経口感染:手についたウイルスを体内に取り込んでしまう。
上記の3経路が感染経路になります。
ちなみに、潜伏期間は3~5日間となっております。感染した人が回復しても、3~4週間ほど糞にウイルスが入っております。この辺りはノロウイルスと同じですね。
④手足口病の予防は?
基本的には風邪の予防と同じように、手洗い・うがいをしっかりと行うことです!幼稚園などの場所で、気づかぬうちに集団感染することもありますので・・・。
糞便にもウイルスが含まれるので、こちらの処理も注意して行うように(接触しない、吸い込まない)ように対処するようにして下さい。
また、手足口病にかかるのは9割が乳幼児で1割は成人の方ですので、成人の方も予防に注意するようにしましょう!!
※成人の方だと悪化せずに終わり風邪かとおもいきや、お子様にうつったら手足口病だったということもありますので、十分注意して下さい!!
⑤手足口病の対処方法は?
こちらも上記で記載しましたが、治す薬は現在ありません!
基本的には自己免疫で5~7日程度で回復します(湿疹は7~10日ぐらい続くときもあります。)
発熱や喉の痛み・湿疹が辛い時は、症状を緩和する薬を貰いに病院へ受診しましょう。
乳幼児で注意したいのは、口の中の湿疹が痛むので水分を取りたがらないことにより、脱水症状になってしまうのを注意しましょう。暑い時期に罹りやすい病気ですので、水分の摂取を忘れないようにして下さい。
口内の湿疹が落ち着くまでは、熱いものや辛いものといった刺激物は避けるようにして下さい。
またかなり稀ではありますが、髄膜炎といった重大な合併症を引き起こすこともありますので、「高熱が続く」・「呼びかけに反応しない」・「嘔吐を繰り返す」・「ぐったりとしている」といった症状が出ている時は、すぐに医療機関に受診するようにしましょう。
※通常の風邪の場合も、上記症状が出たら注意が必要ですので、同じようにすぐに病院へ受診しましょう!!
手足口病は風邪の一種ではあります。症状を押さえて、対処して上げて下さい。
ではでは!今回はこの辺りで終わりにしたいと思います!また次回、お会いしましょう!!