こんにちは!!藤松です!!
今日は都内で25度と、春を通り越して夏が迫ってきたような陽気ですね!私暑がりなもので、3月なのに汗でビショビショになってしまいました・・・(汗)
さて!今回は勉強会のアウトプットをしていこうと思います!!何件かの勉強会に出席しましたので、バンバン記載していこうと思います!!
●緩和ケアについて
まず緩和ケアというと、私のイメージとして、末期がんの患者様で疼痛の管理(終末医療)を行うことを緩和ケアとして捉えていた所があります。
そもそも
「緩和ケア」とは何なのか。まずは、
WHOの定義から見て行きたいと思います。
「生命を脅かす疾患による問題に直面している
患者とその家族に対して、
疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害にならないように予防したり対処したりすることで、生活の質を改善するためのアプローチである。」(WHO 2002年)
WHOの定義からすると、
重大な病気を患っている方の家族を含め、早期から多角的にケアすることが緩和ケアということになります。
ここで、港区緩和ケア学会が一般市民を対象とした
「緩和ケア=終末医療なのか」というアンケートで以下のような結果が出ております。
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Q、緩和ケア=終末医療と思うか?
ハイ:354人 イイエ:315人 わからない:42人 (全体:711人)
(港区在宅緩和ケア研究会 2009)
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なんと一般の方では、
「緩和ケア≠終末医療」というという考えが半数近くの方へ浸透しているではありませんか!!
講演をされていた医師の方もこの結果に驚いたそうで、医療従事者の方が緩和ケア=終末医療という考えを持っているようでした。
この、「緩和ケア=終末医療」という概念の根底には、昔のガン治療方法が根底にあるようです。
昔はがん患者に対して、
集学的治療をしても助かる見込みが無い方が緩和ケアへと移行する、通称ギアチェンジという治療が主流だったとのことです。これが、「緩和ケア=終末医療」と概念化されてしまっている要因のようです。
2004年あたりからは、
集学的治療を行いながら、早期から緩和ケアも取り入れるという治療が主流になってきているそうで、
早期からの緩和ケアにより生存期間に差が出るというデータも出ているとのことです。
ちなみにガンだけでなく、循環器系や呼吸器系等の重大な疾患においても、早期からの緩和ケアにより生存期間に差が出るそうです。
●緩和ケアはどこで行う?
では続いて、緩和ケアは一体どこで行うのが良いのか?
患者様が緩和ケアを行う場所は2つ。
病院か
在宅のどちらかです。
簡単なメリット・デメリットを記載致します。
■在宅
・慣れた場所なので、精神的なリラックスを得られる。(+)
・治療が必要になった時に、すぐに医師に診てもらえるか不安。(-)
・周りの方(家族)の介護の負担がある。(-)
■病院
・治療が必要な時に、すぐに医師に診て貰える。(+)
・周りの方(家族)の介護負担は無い。(+)
・リラックス出来るプライベートスペースが取れない可能性あり。(-)
・金銭面的負担。(-)
上記のことを考慮しながら、どちらがその方にベストなのかを、患者様・ご家族・
緩和ケアチームで話し合い、決めていくそうです。
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★緩和ケアチーム
・医局:内科医・精神科医・麻酔外科医・研修医
・看護部:病棟・外来・在宅医療室
・薬剤部:薬剤師
・東洋医学研究所:漢方医
・その他:ソーシャルワーカー、管理栄養士、医事課職員など
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ちなみに現
在在宅で受けられる医療措置というのは、基本的には病院で受けられる医療措置全てが受けられると考えて良いそうです。
以上、駆け足でしたが勉強会の内容になります。
最後に講演担当の医師の方から、薬剤師へのメッセージがありました。
疼痛治療をされている患者様が退院されるときに、医師・看護師・ケアワーカーなどが患者様の今後をどうするか相談するケアカンファレンスというものがあるそうですが、
調剤薬局の薬剤師が参加しているのを一度も見たことがないそうで、積極的に参加してきてもらいたいと話されておりました。
(※調剤薬局の薬剤師、ケアカンファレンスに参加することで600点のインセンティブがつきます。)
現状、ケアカンファレンスにお声がかかるだけの認知力が、調剤薬局の薬剤師がもっていないからと言ってしまえばその通りかも知れませんが、医療の一角を担う者として、今後需要も増えてくるかと思いますので、ぜひ調剤薬局の皆様はケアカンファレンスにご参加を考えてみてはいかがでしょう?
私も、機会を狙って参加してみようと思いますので、ぜひ皆様一緒に参加致しましょう!!
では、今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。また次回、お会いしましょう!!