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2013年3月26日

痛み止めの使い分けってどうしてるの??

こんばんは!!ネットサーフィンをしていたら、気付いたら時間だけが過ぎ去っており、残ったのはとてつもない眼精疲労という、なんとも言えない藤松です。


さて!今回はスタッフの事務員さんから、「痛み止めってどうやって使い分けているんですか?」という質問を頂きました!!


勉強熱心だなと感心したのですが、頭痛があるので痛み止めを使いたいけど、どれが良いんだろうってのが理由だったみたいでした・・・(笑)



痛み止め(NSAIDsを対象とします。)は、現在30種類を超え、多くの種類が出ています。


一体どうやって痛み止めを選んでいるのか!?一般的な考え方を記載していこうと思います!!


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①化学構造

痛み止めの化学構造により、解熱効果・鎮痛効果・抗炎症効果等に差が出ます。


・アントラニル酸系(ポンタール):鎮痛効果が強く術後疼痛に有効。

・フェニル酢酸系(ボルタレン等)、インドール酢酸系(インダシン等):抗炎症効果、解熱鎮痛作用に優れるが、副作用が出やすい。

・プロピオン酸系(ロキソニン等):抗炎症や解熱、鎮痛効果のバランスが良く、副作用も比較的少ない。

・オキシカム系(モービック等):血中半減期が長く、投与回数が少なくて済む。

・コキシブ系(セレコックス):COX-2を選択的に阻害するので、副作用が少ない。鎮痛効果が強い。



②血中半減期

血中の半減期の長短により、症状に応じて使い分けます。

半減期の短い薬剤は、吸収が早く即効性が高いので、歯痛や外傷、痛風発作などに使われます。ボルタレン、ロキソニンなどが半減期が短い部類です。


半減期が長い薬剤は、慢性的疼痛で痛みのコントロールをするときに使われます。モービック、フルカムなどが半減期が長い部類です。



③COX選択性

COX-2選択性が高いほど、痛み止めの副作用である胃腸障害や出血が起きにくくなります。

COX-2選択性が高い薬剤は、エトドラク(ハイペン)、メロキシカム(モービック)、セレコキシブ(セレコックス)などがあります。


ちなみにセレコックスは、ほぼCOX-2だけを阻害し、鎮痛効果はボルタレンと同等といわれています。


④剤形

飲み薬だけでなく、座薬や貼り薬、注射など、様々な使用する形があります。

例えば座薬であれば、飲み薬に対して吸収が早く切れが良いといった特徴があります。



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以上のことを考慮して、痛み止めは選択されています!!


以上を踏まえたざっくりとしたまとめですが、

・長期投与が必要な場合(リウマチなど)は、胃腸障害が少ないセレコックスやモービックを選択する。

・歯痛や外傷などの急性疼痛には、半減期が短く吸収が早い、ボルタレンやロキソニンが使用されている。



いろいろと特徴があるなぁと、自分自身もまとめてみて感じました・・・!!



今回の参考図書として、コチラ2つの図書を参考にしてあります。同種・同効薬の使い分けを知りたい初心者から、体系的に復習をしたいなんていう薬剤師のニーズを満たすおススメしたい良書です。医師の方も、基礎の復習として使用できると思います!!





さて!書いているうちに日をまたいでしまったので、今日はこの辺りで終りたいと思います!!また次回お会いしましょう!!