今日は午後から物凄い雨が降り始め、止んだ後には少し涼しくなるのかなぁなんて期待をしております(^_^;)
先日とある会社の転職ご希望の薬剤師の方がおりまして、面接官の一人として面接に立ち会ったのですが、面接の様子があまりに酷いものでした(苦笑)
いったい何が良くなかったのか?今回の例を元にご紹介させていただきたいと思います。
今回の薬剤師の方は、20代・薬局長希望・今まで薬局長経験は無しという方です。
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①志望動機・自己PRの記載が無い。
面接が始まり、まずは履歴書を渡されました。
左半分の簡単な職務経歴の記載を見終わりまして、右半分に目をやると・・・
「ん!?」
資格の欄にささやか「薬剤師免許」と記載がある他、何も記載がありませんでした。
そこで、「自己PRはなんですか?記載が無いようなので、教えて下さい。」
とお伝えしました所、「あ!手抜きの履歴書でごめんなさい!私は・・・」
正直、この瞬間薬局長として雇用するのは無理だなと感じました。
面接というオフィシャルな場面で、履歴書という自己アピールする材料に対して堂々と「手抜きをした」と言い切るメンタルにビックリしました。
薬局長という薬局の管理・運営に責任を持つという立場なのに、ご自身の言動に全く責任を感じられません。
当たり前ですが自己PRは記載するべきですし、責任者を目指されているのだから発言の隅から隅まで意識を張り巡らせて貰いたいものです。
②希望内容がコロコロ変わる
ご希望していることに対する発現内容について、首尾一貫性が全くありませんでした。
この方、紹介会社を通しての面接となったのですが、
・面接前のご本にからの希望
・面接中のご希望
・面接後の本人からのご希望
当初、面接前のご希望条件では採用を前向きに検討していたのですが、面接中の話している内容や面接後のご希望が右往左往するという状況でした。
発言内容がコロコロ変わるというのは、自身の考えが固まっていない・取り繕っているだけ(嘘をついている)ということの現れと捉えますので、実際雇用してもワガママな発言が多くなりそうだなと思いました。
③態度が面接に不適格
職務経歴についての質問していたときのことです。
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私:「今まで何店舗ぐらいご経験されてきたのですか?」
面接者:「履歴書に書いてありますよね?」
私:「(え!?)」
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返答内容に固まってしまいました(笑)
確かに履歴書には記載ありましたが、質問の真意としては履歴書に書いていない内容についての返答の仕方や、どれだけ会話を膨らませられるか、説明の仕方は上手なのかといった点を見たかったのに、まさかの「履歴書を見ろ」という返答で終わるとは・・・。
面接されているという意識が全くないのでしょう。
④思考が止まっている
薬局長の経験が無いということだったので、「今までの薬局の経験で薬局長はどのような業務を行なっているか思いつくことを教えて下さい。」と訪ねました。
返ってきた答えとしては、「えっと・・・・、何も思い浮かばないです。」
・・・えぇ。この質問にたどり着くまでに何度も質問を繰り返して来ましたので、この返答が来たあたりではすでに驚かなくなりました。(笑)
仮にも薬局長を希望しているのに、日々の業務で薬局長の仕事について意識していない・知らないのに薬局長の仕事内容について調べてくることもしていない・知らないにしても想像することが出来ないという状態が伺えました。
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いかがだったでしょうか?他にも何点かよろしくない箇所がありましたが、プライベートな話も含んでくるので、割愛させて頂きます。
今回の面接を通してつくづく感じたのが、採用されるなんて簡単だと思っている薬剤師はまだまだ多いのだなということです。
まだ需要は多い薬剤師という職種ではありますが、上記の方のように採用されることに対して当然と思っているようでは、ドンドン淘汰されていくと思います。
一般的な業種における面接の受け答えの方法は当然のように知っておくべきですし、薬剤師としてのきちんとしたプライド・スキル向上心を持っている方でなければ、これからは採用されるのは難しくなっていくのでは無いかなと思いますし、そうなった方が良いと思っています。
そうして、薬剤師全体の向上につながれば良いなと思いながら、今回は終わりにしたいと思います。また次回お会いしましょう!!