今日は久々の完全オフで、溜まっていた資料に目を通していました。
懐かしい資料もあり、「処方せんの修正」の注意点なるメモ書きを見つけ、昔出会ったなんじゃこりゃな処方せんを思い出しました。
昔、ある1枚の処方せんをお持ちの患者様が来局されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
患者様:「他の薬局で薬が無いって言われたからこちらに持ってきたんですけど、この薬ってありますか?」
私:「お見せ頂けますか?・・・はい!薬はありま・・・、ちょっと待って下さい!この修正テープの跡はなんですか!?」
患者様:「え・・・!?修正テープなんて知りませんよ??」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修正テープで修正してある事実衝撃が大きくて、思わず患者様に詰め寄ってしまいました(汗
処方せんは、処方済みになった際に「薬局名・薬局所在地」を処方せんに記載します。どうやら最初に出した薬局で調剤済みになる前に「薬局名・薬局所在地」を記載してしまったようで、患者様に返却するさいに修正テープで修正したようです。
果たして、処方せんの間違いを修正テープ(修正液)で修正して良いのでしょうか!?
いけません!!問題外です!!!
処方せんは、国立病院が発行したものは「公文書」、その他の病院(私立病院や町のクリニック)が発行したものは「私文書」となります。
いずれにせよ、改ざんしてはならないというくくりの文書です。
ですので、間違いの記載をしてしまった場合は「二重線+訂正印」で修正するのが正しいです。
修正液、修正テープで処方せんを修正していた場合、個別指導で指導対象となりますので、記載間違いの修正に修正テープ等は使用しないで下さい。
結局こちらの処方せんは、不正の疑惑も捨てられないので、患者様にご理解とお時間をいただき、「処方せん発行元の病院」と「修正テープで修正した薬局」に、処方内容・修正内容を確認してから、調剤することとなりました・・・。
修正テープで修正した薬局の薬局長と電話したところ、電話口であまり反省の色が見えませんでした。普段は温厚な私ですが、管理者としての対応不手際に怒りを感じたので、
「処方せんの修正で修正液や修正テープの使用はありえません。関係者にご迷惑をかけているし、なにより患者様へのご迷惑をご理解しているのでしょうか?今後はくれぐれも注意して下さい!!」
と、少々厳しい口調でお伝えし、電話を叩き切ったのを覚えております。まだまだ青臭いときでしたね(笑)
一般の皆様含め、処方せんは勝手に書き込みをしてはいけないものですので、くれぐれも勝手に改ざんしないように注意して下さい!また、修正テープでの修正もいけません!!
昔を思い出しつつ、今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。また次回、お会いしましょう!!