事務の方にパソコンへ処方内容を入力(レセプト入力)してもらっていると・・・、
「すいません!クンメルローションというのが入力に出てきません!!」
「なんですとー!」
しかし冷静に考えれば、クンメルローションは局方記載の名称ではないですからね。
※局方とは、日本薬局方という本で、この本に記載があれば医薬品であると定義されるものです。
●クンメルローションとは何の薬のことか?
さて、クンメルローションとはなんの薬を指すのでしょうか?
答えは、硫黄カンフルローションです。
硫黄カンフルローションは、ドイツのクンメルフェルドという医師が発明しました。クンメルフェルド医師が発明したということで、硫黄カンフルローションのことを「クンメルローション」や「クンメルフェルド液」、「クンメルフェルド氏液」といった別名で呼ばれております。
クンメルフェルド医師への尊敬が現れているんですかね・・・。
ちなみにこの硫黄カンフルローションは、にきびの治療薬として使われます。
期待する効果としては、
・殺菌作用によりアクネ菌を殺す。
・消炎効果により炎症を抑える。
・皮脂を抑制し、乾燥させる。
・角質を柔らかくする。
上記のような効果を期待して使用されています。
硫黄カンフルローションですが、ほっておくと硫黄が下に溜まってしまうので、使用するときは軽く振って綿棒に付けて使用します。
ちなみに乾燥させる薬なので、乾燥肌の方は使用するのは控えたほうが良いです。
しかし、薬に自分の名前が付くなんて医療有人そして羨ましいです(笑)クンメルローションにイイねしつつ、今回は終わりにしたいと思います!