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2013年10月18日

首の痛みにブシ末!!~ブシ末で痛みを取り除く~

こんにちは!藤松です!!



先日、大学病院の門前薬局で処方せんを受けつけた時のことです。





患者様:「首の痛みが酷くてなかなか改善しないんです。今回は漢方を試してみようということになりまして・・・。」




処方内容を見ると、今回「ブシ末」が処方されておりました。



正直なところ私あまり漢方には詳しくはないので・・・、ブシ末がどのように痛みに対して効果があるのか、勉強も含めて今回まとめてみたいと思います!




●首の痛みにブシ末!


ブシ(附子)末とは、トリカブトという植物の球根から取り出された生薬(漢方)成分になります。





トリカブトというと、毒薬というイメージが強いのかもしれません。コナン君の殺人事件でも使われてました。





トリカブトは野山に生息しているので、春ごろに野草を取って食べてみたらトリカブトでしたなんてことも、毎年起きています。





そんなトリカブトからできるブシ末ですが、薬用として多くの漢方に含まれております。例えば疲れや冷えに使われる八味地黄丸や、むくみや頻尿で使用される牛車腎気丸などですね。






附子の主な効果としては鎮痛効果、強心効果、利尿効果、温熱効果が主作用とされております。






この効果の元としてアルカロイドという分類の成分が入っておりまして、アコニチン・ジュサコニチン・ヒパコニチン・メサコニチンといったものがあるそうです。鎮痛効果が期待できるアルカロイドはメサコニチンが主な成分だそうです。






また近年では、附子の服用によりCRPが低下したという報告も上がっており、抗炎症効果期待できると言われております。
※CRPとは体内の炎症度合いを示す検査値のことです。






附子の用量としては、1日0.5g~1.5gが通常よく使われる量となっております。経方医学では4.5g~12g使用する例もあるそうで、6g以上から鎮痛効果の有効例が増えるという報告があります。






附子の副作用としては、悪心・嘔吐・動悸・頭痛・顔面紅潮などがあげられます。重症例では四肢の失調・不整脈・痙攣を起こして死に至るケースもあります。






中毒になってしまった場合、症状としては異常な副交感神経の亢進を引き起こすので、アトロピンにより中毒を治療します。ショック時にはステロイドも使用します。







一般的に漢方は安全と言われますが、附子が成分として混ざっている漢方は附子成分を重複して飲まないよう、飲み合わせに気をつけなければいけない漢方の一つになります。






漢方は奥が深く、今回まとめて新たな知識が増えました(^^)






苦手分野の克服のため漢方シリーズとして、全種類をまとめていってみようと思います!







この新たな決意が続くことを固く皆様に誓い、今回は終わりにしたいと思います。また次回、お会いしましょう!