こんばんは!!藤松です!!
今日の夜は寒さが厳しくなるそうで、関東圏で雪が降る可能性があるそうですね。また明日の朝は早く起きた方が良さそうですね・・・。
さて!今日は定期的に患者様から質問されることがある、「薬は水で飲めば大丈夫なんだよね?」をテーマに書いていきたいと思います!!
「薬は水で飲みなさい」と、薬を飲んだ事がある人であれば聞いたことは多いフレーズかと思います。
水で飲まなきゃいけないのか!?
はい!そうです!!
簡単に言ってしまえばそうなんですが、薬によっては一概には正しいとは言えません!!
飲料水といえば、恐らく大多数の方がミネラルウォーターを想像されると思います。
このミネラルウォーター、場合によっては薬と相性が悪いものがあります。
例えば今の時期ですと、風邪薬として処方される抗生剤。この抗生剤と相性が悪いケースがあります。
ニューキノロン系と呼ばれる抗生剤の系統は、金属類と一緒に摂取すると、吸収が落ちると言われています。例えば牛乳と一緒に摂ると、牛乳のカルシウムが原因となり、吸収が落ちてしまいます。
ミネラルウォーターで、軟水・硬水と種別が分かれておりますが、硬水とは高濃度のマグネシウムやカルシウムが含有されております。
ですので、硬水でニューキノロン系の抗生剤を服用すると、吸収が低下される懸念があります。
他にも金属と相性が悪い薬は多数存在するので、軟水で服用するのが良いと言えるでしょう。(水道水でも、特に問題ありません。)
さて、水で服用すれば良いといわれますが、温度はいかがでしょう!?
薬を飲むときは、水は水でも白湯(人肌ぐらい温度の水)で飲む方が良いといわれます。
これは一体何でなんでしょう!??
はい!答えは簡単です!!薬を作るときに行う試験の中で、薬を溶かす試験(溶出試験)というものがあります。その試験で使われる水の温度が37℃で実験されておりまして、この温度のデータが薬が溶けるときにデータとされています。
つまり、37℃ぐらいの人肌の温度で服用すれば、論理的には試験で得られたデータに近い結果が見込めるというのが、白湯で服用するのが良いといわれる所以です。
では、冷水や熱めのお湯で飲むのはいけないのでしょうか!?
こちらは、ダメとは言えませんが、多少薬の効果に影響を及ぼすようです。
一般的な胃の作りとして、冷たいものが胃の中に入ると小腸へと放出される時間が長くなり、逆に熱いものが入ると小腸へ放出される時間が短縮されます。
胃の中に滞在する時間により、薬が溶ける速さが変わってくるので、僅かな差ですが小腸で吸収される量に関与するそうです。ただ、誤差の範囲ではあるので、私個人として問題ないのかなと考えております。
(もし、そのことに関するデータなどがあれば、コメントやメール等で教えて頂けたら嬉しいです!)
いかがでしょう。一概に水で飲むといっても、厳密に調べると相互作用が出てしまうケースもあります。薬を服用するときは、硬水では無い水を使い、37℃で服用するというのが間違いないといえるでしょう!
それでは、また次回お会いしましょう!!