薬剤師兼広報担当者、藤松です。
最近はめっきり寒くなりました。風邪の処方も大分増えて来ております。ご覧の皆様、体調は崩されていないでしょうか?
私はと言いますと、最近お腹の調子が悪くて、腹痛と戦いながら仕事をしている次第です。
さて、前回薬局の作る場所についてお伝えさせて頂きまして、今回は「薬局を作る場所の探し方」についてお伝えさせて頂こうと考えております。
前回も記載しましたが、調剤薬局を開局するにあたり、場所は最も重要なファクターとなります。
実際、患者様が薬局を選ばれる理由というのは、一体なんでしょう?
有名な薬剤師の方がいるから?充実したサービスが受けられるから?
いえ、違います。初回にいらっしゃる方の、最も多い理由というのは、「病院に近いから」という理由と、データに出ております。
(日経DI 2012年1月号より)
2回目以降に来局される方であれば、上記のような理由で来局される方はもちろんおります。
ただ、初回に来る理由は、受診した病院に近いから、家に近いからという、場所に起因する理由が多数でしょう。
どんなに充実したサービスでも、丁寧な接客を心がけても、豊富な知識による投薬を行うでも、まずは調剤薬局に来局して頂かないことには、固定の患者様を獲得することはできません。
(もちろん、固定の患者様を獲得するには、初回から2回目以降に繋げる対応の技術も重要になります。)
場所の探し方というお話から若干ずれてしまいましたので、本題に戻したいと思います。
診療所・クリニックの門前の探し方になりますが、ずばり方法は2つしかありません。
①紹介!
②自力で探す!
・・・画期的な探し方を期待していた方、大変申し訳ありません。
しかし、薬局の立地を探す方法は上記2つの方法であるのが事実です。
まずは、①紹介 について。
新規調剤薬局の案件というものは、実は意外とあるものです。
ⅰ)MRの方やMSの方といったメーカーからの紹介
ⅱ)すでに調剤薬局を経営されている方などからの紹介
ⅲ)紹介会社からの紹介
といった具合に、色々と新規調剤薬局の紹介案件はあります。
ⅰに関しては、調剤薬局に勤めていれば、メーカーとそういった話が出来る立場にあるかどうか(少なくとも、薬局長以上)によります。
ⅱに関しては、個人の人脈によるところがありますので、紹介して頂ける可能性は未知数としておきますが、経営者の方や新規開局案件の営業をされている方からお話を頂けることがありました。
ⅲに関しては、紹介手数料という対価を支払えば、情報を頂くことが出来ます。
次に②に関してになります。
こちらは、「地図に病院・診療所と調剤薬局をプロットして、近くに調剤薬局が無い病院を地道に探す」といった方法になります。
途方も無いと感じるかもしれませんが、知り合いの経営者の方は、この方法で今年3件ほどの開局案件を見つけております。
また、別の経営者の方は、たまたま歩いていた道で見つけた話されていました。
(ただ、常にアンテナを張っていたからこそ見つけられたのだと思いますので、簡単に見つかるということではありません。)
この手法は、時間的制約が多い従業員の方では、探す時間をなかなか確保できないのが辛いところではあると思います。
条件の良さそうな病院・診療所が見つかれば、実際の利益の見込みを計算し、条件が良ければ開局の準備をする・・・といった順番で進めていくことになります。
いかがでしょう?ここまで読んで頂いた方は、どの方法が最も良いとお考えでしょう?
いずれにせよ、まずは良い条件の立地を探すことが、最も重要且つ、大変なことだと私は考えます。
以上、長文を読んで頂きありがとうございました。
何か質問等あれば、メール・コメントにてお受け致しますので、気兼ねなくご連絡ください。
次回は薬剤師らしく、薬と絡めた健康情報をお伝えしようと考えております。
それではまた、次回お会いしましょう。